私は100メートルを9秒98で時をかけているので(それは嘘だがともかくめでたい)、‘宇宙戦艦ヤマト’の1stTV作品(1974〜1975)全26話中、最初の方と最後の方のみを再見した。これを観るのはおそらく40年ぶり位なのではあるまいか…。初回放送は私が小学校5年生。全然注目されず私も観てはいなかったが、クラスメイトが教室で主題歌を歌っていたのは覚えている。いつ頃から社会現象化したのであったか?…私も再放送から見始めたのだと思うし、これを編集した劇場用映画版1作目(1977)が中学2年生。とにもかくにも喜んだのは、映画版ではガミラス本星を飛び立ち地平の彼方にイスカンダルが見えてくる感動のシーンに於ける、沖田艦長の艦内アナウンスの最後のセリフが‘ごくろうだった。’であったのであるが、そこで私は‘え〜っ?。’と思ったまま40年ほどの時が流れてしまったわけである。映画版は途中何度か再見しているのではと思う。今回、ここはやはり‘ありがとう。’であったと再確認し、狂喜した。何故ここのセリフを変えるのか、つくづく世の中は人それぞれであるという事か。やはり私にとっての‘宇宙戦艦ヤマト’はこの1stTV作品と劇場用映画版2作目の、「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」(1978)だけなのである。鎮魂を感じる。昔もここに書いたか。これ以降のものはまったくと言ってよいほど、観てはいない。
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